淀屋橋行特急の運行日誌(保存版)

保存版だから更新はしない予定です。

というよりモラルの欠如だよね

http://www.anzen.mofa.go.jp/jikenbo/jikenbo06.html

外務省の海外安全関連のページの一つ。
読んでいくと疑問が。

転がっているモアイ像の一つに、旅の記念と軽い気持ちでサインを彫り込んでしまいました。

とあり、その後の経緯が

 モアイ像はイースター島の人々にとっての共有の財産です。それを見知らぬ観光客に傷つけられたとなると、単なる法律違反以上の感情を持たれても不思議ではありません。実際、この事件を取り上げた現地の新聞では、日本人観光客のモラルの欠如を現地の方々が厳しく非難していると報じていました。

と書いてある。
そして、これは、

その国・地域の法律や慣習に不勉強で、住民への配慮を欠いた行為が取り返しのつかない問題に発展する

典型例だそうだ。

ちょっとまってくれ。
文化遺産ということがわかりきっているものに対しての落書き・サイ彫りって、
国内だろうが海外だろうがやっちゃあかんだろう。
それとも文化遺産だということがわかりきっているものに対しても
気楽にサインし、とがめられもしないのが日本の「慣習」なんだろうか?
そうじゃないだろう。
上の例など「モラルの欠如」の典型例ですよ。
公共物にサインする、という行為そのものがモラルの欠如だと私は認識しているのですが、
この認識が間違っている?

このページのうち「法律・慣習の違いによるトラブル」は、二番目の「子供を平手打ちしたときに警官に捕まった」例しかない・・・。
これは確かに国内では捕まらないけど、国によっては捕まっちまうという例。

三番目の

『昆虫好きの日本人が現地で採集した珍しい昆虫を日本に持ち帰ろうとしたところ、世界遺産指定地域内の保護対象の昆虫であったため、直ちに空港で身柄を拘束された。』

なども日本人の「モラルの欠如」例だと思いますが。
まぁ、持って帰ってきたところで検疫に引っかかるだろうし。


そもそもこれを「法律・慣習の違い」の例に挙げているあたりが、
「モラルの欠如」だろう。

ただよくよく考えてみると、日本人は公共物はそれほど大事にはしていないのかも知れない。
例えば「千社札」などは、記念のサインとほぼ同じ意味を持っているので、
ところかまわず貼られているのを見ると、
公共物にサインするというのは伝統的文化なのかもしれん。
千社札は現在のところ「貼るな」ということらしいが、
その理由は主に美観上の問題なので、やはりこれは日本の文化なのかも。

そう考えてるとなにがなにやらわからん。
ただ、小学校からの教育において、サインしろ、とは教えられてこなかったので、やはりこれはモラルの問題だと・・・