淀屋橋行特急の運行日誌(保存版)

保存版だから更新はしない予定です。

鉄道と手荷物

自転車をある程度分解して専用の袋に入れ鉄道で移動する、いわゆる輪行という手段を知ってからは、それなりに遠方へ出かけることも出てきました。

そうしているうちに出てきた疑問。

日本人は自転車に限らず、サーフボードとかキャンバスとか馬鹿でかい楽器とかトランクケースとか、そういった大きな手荷物を客室に持ち込んで涼しい顔をしているけれど、これって本当はやっちゃいけないことなんじゃないか?

輪行のノウハウを説明している文章で、自由席の後ろなどとなっていて、指定席について書かれていないのは、客室に大荷物を持ち込むということに、なんとなく引け目を感じているからだと思います。


JRが国鉄であった頃、荷物車が列車に連結されていました。これは手荷物を扱う車両という建前でしたが、どちらかというと駅留めの荷物を今でいう宅急便のような感覚で取り扱うことが多かったようです。
そのため、宅急便がシェアを拡大してくるにつれて利用者が減り、昭和50年代を最後に連結されなくなりました。

いまこそ、大型の手荷物を扱う車両、もしくはスペースが必要だと思います。誰だって他人の持ち込んだ大荷物を邪魔だ、迷惑だ、と思うもの。だから、一定の大きさを超えたら飛行機のように専用のスペースに搭載するのが理にかなった方法だと思います。


新幹線は絶対無理だと安易に考えず、MAXのように全二階建てにして、増えた座席数分のスペースを一部荷物専用とすることが可能ですし、在来線の特急については国鉄時代よりも編成両数が明らかに減りましたので、地上設備の拡張を必要とせずに荷物車の連結が可能です。

通勤電車・路面電車などはさすがに連結もスペース確保も困難。自転車に限っていえば、主要駅まで自走するという手段が使えるため、特に必要がないかもしれません。

まずは予約可能な列車から荷物車の連結、もしくは専用スペースの確保を鉄道各社、特にJRさんには検討してもらいたいものです。
日本の鉄道の象徴たる新幹線でさえ、客室に乗客と大荷物を乗せて良しとしているのは恥ずかしいことだと僕は思います。
鉄道屋さんは技術世界一だなどと新幹線を売り込んでいますが、居住空間があまりに貧弱です。人も荷物も詰め込めばいい、という発想はもう捨てていただきたいものです。