淀屋橋行特急の運行日誌(保存版)

保存版だから更新はしない予定です。

鉄道と手荷物その2

さて前回の続き。

出張に都合のよい時間帯、新幹線の通路は自由席・指定席問わずスーツケースが並んじゃったりしていますよね。
これは凄く変。なぜなら通路は人間が通る場所。だから空けておかなければいけないスペースのはず。そうはいっても荷物を置くスペースが用意されていないため、通路に置かざるを得ない。それは分かります。

でも、よくよく考えて欲しい。特に指定席。自分のリザーブした席に座るだけなのに、他の客の荷物を掻き分けなければいけないのはどうして?
荷物はタダで持ち込まれたものです。座席の指定料金は払っていますが通路の分までは払ってません。僕もそうだし、あなたもそう。通路を荷物で占有することは許されないのです。

指定料金を払っているのにタダで持ち込まれたものに邪魔される正当な理由はありますか?
また、あなたの荷物で他人を邪魔していい正当な理由はありますか?

そんな理由ありませんよね。


別の観点から。
たとえば僕が輪行でどこかへ出かけるとします。
更に輪行の先客がいて、運転席周辺に自転車を置くスペースがないとします。連休中などは結構ありえるシチュエーション。
そうするとデッキにしか置けませんが、これは取りたくない方法。だって乗り降りする人にとって邪魔すぎます。
輪行、タダになったのはいいけど、多人数がやり始めるだろう、って思ってないでしょ?
まぁ一大ムーブメントになるとは思えないけど(笑)、仮にそうなっちゃったとしたら、自転車のスペースを真剣に考えないといけません。
また、自転車のスペースがないくらいですから、スーツケースなどのその他の荷物も同様なのです。大荷物を持ち込む人が沢山いたら、それだけ快適さが下がります。
猫も杓子もスーツケースゴロゴロ引きずっている昨今でありますから、そろそろ荷物を通路に置く、っていう発想はやめた方がいい。そのうち、通路が飽和してしまいます。通れないのに通路とはこれ如何に(笑)
そうなったらきっと座席の間にも荷物を置くのだ、なんて考えたくもないですよね。そんな電車に乗りたいと思いますか?



だから、荷物用スペースが必要だと思っているわけ。


荷物を搭載する手間が掛かりますので停車時間が増えます。これは仕方ありません。でも、よく考えて欲しい。これだけ駆け込み乗車が常習的に行われているのです。停車時間が増えれば駆け込まなくったって間に合うようになります。ゆとりが生まれるのですな。

え、所要時間が延びてしまうのがけしからん?
たとえば、東京−大阪2時間30分が仮に2時間40分になったところで、あなたの仕事や人生に重大な影響が発生しますか?
いつもより10分早く家や会社を出て駅に向かえば、それで解決しませんか?

僕はそんなちっぽけな時間を節約するより、快適に移動したいと思う人間です。あなたはどうですか?



日本の鉄道はその人口密度から、積載効率(人間のですよ)が追求されているけれども、昭和30年代に出した寸法や間隔の数字で、今もって新車を作るのはやめて欲しい。だって体格明らかに向上してるんですよ。まぁ、そういうところに気がついてないからこそ、荷物も一緒くたに客室に詰め込んでいるのかも知れませんね。
でも、人間と荷物は全然別物ですから、そこのところ考えていただかないと。