淀屋橋行特急の運行日誌(保存版)

保存版だから更新はしない予定です。

味噌煮込みうどん

ここのところ、えらく寒くて自転車で走る気がいまいち起きてこず、かといってブログネタもないので、ほったらかしにしておりました。すいません。名古屋寒いっす。

なにも書かないのもなんなんで、昨日twitterでkacchinさんとやりとりしたことだし、味噌煮込みうどんについて書いてみることにします。

親父の実家が知多半島で、小学生の頃は年末年始帰省していましたが、熱田神宮への初詣の帰りなんかに、たまに味噌煮込みうどんを食べることがありました。普段食べてる味噌とは違うので、子供の頃はあれが味噌なのか醤油なのか考え込むことしばしば。
八丁味噌の特徴は、味噌そのものが旨い、というところにあります。だからなのか分かりませんが、三河地方には煮味噌という味噌煮込みうどんからうどんを抜いたような郷土料理がありますし、かの徳川家康も味噌なめてたらしいです。そのくらい味噌そのものが旨い。
図書館等で調べますと、農家の朝ごはんとして大量に味噌汁を作っておき、昼にはその残りを食べていたようなのですが、そこにうどんを突っ込んでみたら旨かった、とかいうのが味噌煮込みうどんの起源のようです。昭和の始め頃はわりと農家で食べられていたようで、こいつを小鍋仕立てにしたものが現在の味噌煮込みうどん、ということのようです。

僕のように八丁味噌が大好きという人は、他地区に住んでいてもきっと家に常備しているので、食べようと思ったときに味噌煮込みうどんをいつでも食べれるわけですが、そうでない人が、ふと思い立って食べたくなったらどうすればよいか?
近頃はスーパーで味噌煮込みうどんが普通に売られてますのでそれ買って食べればよいだけです。寿がきやのインスタント味噌煮込みもなにげに旨いし、単価が単価なのでお勧めだったりします。
八丁味噌が手元にあって自分で作る場合は、打ち粉のついた生うどんを買って作ればよいのですが、讃岐うどん系とは相性が悪いように思います。味噌煮込みうどんに向くコシの強さと、讃岐うどんのコシの強さはベクトルが違うようだし、ツルツルしすぎです。僕はダイエーに売っていた水沢うどん、とかを使ってました。ほうとうで作ってもおいしく出来上がります。書いていてふと思い立ったのですが、ちくわぶで作ってもうまいかもしれませんね。


さて、出張帰りなどに味噌煮込みうどんを食べたいけれど、どうしましょう?

有名どころでは山本屋本店と山本屋総本家があります。おおよその相場である800円から1000円前後より若干高めの1200円くらいです。若鯱屋に味噌煮込みを食べに行く人はまれかもしれませんが、1100円くらいだったと思いますので、両山本屋がボッタくっている、ことはないのですが、やはりちょっと高いように思います。リーズナブルにすまそうと思った場合は、名古屋駅のエスカ地下街に山本屋本店の土産物用だけ扱っている店舗があるので、ここで購入して帰宅してから作って食べるのも、話が逸れていますがお勧めです。

少しだけ食べ歩いてみた感じでは、二種類のタイプがあるようです。
・いわゆる鍋焼きうどんの様にゆでうどんを投入する、あまり煮込んでないタイプ
・生うどんを煮込んで作る、煮込みうどんタイプ

前者の場合はあっさりめの味付けの場合が多く、うどんがでれーんとなっていて、食べるとがっかりします。これも慣れるとそんなに悪くはないですが、後者のしっかりしたうどんの物のほうが旨いように感じます。
この他、味噌煮込みうどんの範疇には入らないのですが、味噌うどん、あるいは味噌きしめんというものもあります。うどん等の出汁が八丁味噌のつゆに置き換わったものですが、名古屋駅在来線ホームで食べることができます。ちなみにお店が二系統あるので注意してください。片方のメニューにはそもそも味噌うどん・きしめんがありません。


個人的には、今のところ、尾張横須賀の「五百亭」が好みで、お勧め、といいたいところですが、名古屋市内の出張帰りに寄るには、往復徒歩込みで一時間と少々厳しい場所にあります。知多半島の伊勢湾側に用事がある人であれば、帰りがけに寄ることができるのですが。

五百亭の味噌煮込みうどん




おしまい。