淀屋橋行特急の運行日誌(保存版)

保存版だから更新はしない予定です。

鯛の頭

たまには食べ物の話を書いてみようと思います。

お題は鯛の頭ということで。

職場から帰る道すがら
近所のダイエーを覗くと
決まって安くなっているものがあります。

「鯛のあら」
一匹分の頭とカマがパックされています。
どういうわけかいつも半額のシールがはってあり、
ひどい時には100円前後で買うことができます。


鯛は身もおいしいですが
あらはもっとおいしい。
食べ方がわかってくるともう
身なんかお呼びじゃないのです。
みんな食べ方をしらないなぁ。


さてさて。

鯛のあらを買うと、当然兜煮を。
吸い物もいけますが、僕はこれ一筋。

調理はきわめて簡単。
お湯を鯛のあらにかけ臭みを抜いた後
酒を振って鍋に。
鍋に少し水をいれ、醤油と砂糖で好みの味にします。
僕はやや薄めの味をつけておつゆも楽しみます。
サトイモ、牛蒡などを入れてもいいですが
シンプルなのが一番おいしい。


準備ができたら火をつけて鍋に任せます。


鯛のあら、特に頭からはいいスープがでてくるので
一口すすると
生きている幸せが湧き上がってきます。

嗚呼、食って寝るだけの人生。


頭をあちらこちら箸でせせると
身がどこからか沢山出てきます。

べろんべろんの皮
むっちりした身
ネットリした目玉
ぷりんぷりんのほっぺた

あれがあり、これがある100円の小宇宙。

鯛の兜煮、是至福の一品也。